2021年6月の絵と詩
- fwgf9116
- 2021年9月25日
- 読了時間: 1分
星野カレンダーの6月のページから「ひまわり咲く季節を迎えた米沢」という文昭さんの絵と「流星」という暁子さんの詩を紹介します。

流星
天体の破片が 地球の大気に入った時
空気の 摩擦で
光を放つ その瞬間に
私は 星空に手の届きそうな 夜にいて
思い出の中の母が言う 言葉を聞いた
流れ星が とまらぬうちに
願いごとを してごらん
きっと お前の願いが
かなうから
またたく間に 宇宙の果てへと
沈む 天体の破片を
ぼう然と 見つめる私
沈黙の星空が そこに広がる
亡くなった人は みな
あの きれいな星になって
みんなを 照らしているんだよ
生き続けることの 絶え間ない苦さと
ここにあることの 孤独を
ひんやりした 温もりで
包みこむ 流星の
一瞬の 光り道
Comments