2021年5月の詩と絵
- fwgf9116
- 2021年9月25日
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星野カレンダーの5月のページから「アカバナー 沖縄の風に癒されることを」という文昭さんの絵と
「アカバナーの手紙」という暁子さんの詩を紹介します。

アカバナーの手紙(たより)
まだ見ぬ 沖縄(ウチナー)の海を 描く
あなたの 元に
アカバナーの 手紙(たより)が 届く
手紙(たより)は 海を越え
厚い鉄格子の とびらを開けさせ
房の中の あなたに届く
あなたは 知っているだろう
一二万の 沖縄(ウチナー)の人々が
今 いっせいに声をあげ
死者たちの 怒りを
ヤマトに 向かって 届けたことを
「日本軍が 自決を 命じた」
ふりしぼる声が そう言った時
私には 確かに 聞こえました
「地の底の骨は
家族に 会いたがって いましたよ」
「誰が 骨を 拾いにいきましたか」
六十年を 引き裂かれた 苦しみで
生きた 深い 沈黙は
この日 怒りに 変わった
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